防錆Q&A

防錆Q&A

一部カチオンセメント(?)が使用された鉄骨階段部の再塗装

Q あるマンション管理組合の方から、お電話で相談がありました。

 築30年のマンションです。鉄骨部の非常階段部の錆が酷く、防錆塗装を計画しています。10年後に新設の階段に取り替えますので、10年間は持つ防錆塗料で施工を計画しています。

 とくにマンション利用者の一部から出入の音が騒々しいいという声があり、鉄骨階段の1部にセメントを塗りこみました。(カチオンセメントというらしい)。それが改修時にうまく剥げないようです。そうすると防錆塗装が出来ません。

 理事の方から「きちんとその鉄骨階段部がまともなのかどうか専門の調査会社に相談し、見解を聞いてからにすべきである]という意見もありました。

 どのように考えれば良いのでしょうか?
 検査する機械の情報はネット上にもたくさんあります。ところが錆の状況を検査し、調査する会社の情報がありません。どう考えたら良いのでしょうか?

 


A まず専門の調査会社のことですが、知らないことはないです。ただ調査会社は官公庁や電力会社など大手企業から仕事を委託されているようで、汎用的な市場性はないようです。

 発電所施設鉄部の破壊検査などをされておられます。専門技術者が専門の特殊な機械を操作して検査や調査をしています。その専門業者も得意を一般に広げることはしないでしょう。今でも請け負う調査の仕事がたくさんあるからです。

 きちんとした地域の塗装会社や施工会社であれば、事前調査をされ、きちんとした提案書(施工計画書)など、工事のことに詳しくない人達にもきちんと説明出来るはずです。

 説明出来ない様であれば、別のきちんとした業者から見積と提案書を出していただいたら良いとは思います。

 セメントの件は特殊ですので、その当時施工された業者に、どうしたらきちんと剥がすことができるのか?問い合わせをしてください。

 他の鉄骨階段部でありましたら、ラストボンドSG+カーボマスチック15J+カーボタン234HSの防錆塗装仕様であれば、10年は維持出来ると思います。

 参考記事  アパート経営の皆様とのやりとりです (その1)