私は、古い車やバイクの再生（レストア）を趣味？でやっています。
古い鉄製品であるため、大変錆には悩まされています。
　あくまで趣味なため、錆取りのアイテムは大掛かりなものは使えません。
せいぜい１００V電源で使えるツールぐらいですので、錆取り最強ツール のサンドブラストも使えても、ピンポイントもしくは一日ががりで少し、 というのが現状です。
いかに完璧を求めようとも、１００パーセントとまでは行きません。

そこで現在使っているものが、レストア雑誌や、WEB上でも頻繁に出てくる アメリカ製の「POR15」という製品と、関西ペイントの「エスコ」と言う防錆 塗料です。有名ですのでご存知かと思いますが、どちらも錆内の酸素と 水分に反応して錆内部に浸透する防錆塗料です。
謳い文句ではどちらも強力な防錆力を持っているそうですが・・・
　そこで、ずばりお聞きしたいのですが、これらの防錆塗料よりも、 ラスボンドなどの防錆塗料は優れているのでしょうか？
どうか教えてください。今再生中の車両の錆に手を焼いているので・・（＾＾； 宜しくお願い致します。

　ラストボンドは親水性がありサビへ浸透するとの事ですが、錆内部の水分に 溶けこむ？と考えれば良いのでしょうか？その場合、実際の水分はどこへ 行ってしまうのでしょう？
ＰＯＲ１５は水分と化学反応を起こし、二酸化炭素を排出するそうです。
エスコはケチミンと言う薬品が水分と反応して、錆内部に入りこむそうです。

　ラストボントやカーボマスチック１５Jはどう言った仕組みでサビの内部に入り込む のでしょうか？また、サビ内部に入りこめるサビの質？はどう言った状態の サビでしょうか（サビの厚さなど）

ラストボントやカーボマスチック１５Jは合わせパネルの隙間に入り込んでいくこと は可能なぐらいの粘度でしょうか？また、塗装用のガンで吹きつけることは可能ですか？

(バイクのレストアについて２と同じ内容ですが、項目を分けてみました。）

 「ラストボンドは、ＰＯＰ１５やエスコより防錆力が優れているのか？」のご質問」ですが。 答えはわかりません。他社の製品ですし、公開されているデーター量は少なく、客観的に比較することは難しいからです。

 ＰＯＰ１５の「製品説明」を読むだけでは、効用についてはわかりません。

 「POR‐15製品は錆びた金属に化学的に接合し、岩石のような硬さを成形することに よりクラック、チップまたは剥がれのない、通気性がない塗装皮膜となります。
POR‐15を塗装された金属面は、湿度を与え続けられたことにより強化されたPOR-15 塗装膜は密着し、金属からサビの原因となる湿気を遠ざけます。 」

 湿度で塗膜が強化される。錆に強くなるという記述は、塗料屋の常識からは逸脱していますね。湿気があって硬化する塗料といえば漆と湿気硬化型ウレタン塗料です。それらの塗料には錆への浸透性は全然ありません。

　エスコにつきましては、薄膜で防錆力があるということでした。何度か現場で、対決しましたが、負けたことはありません。ラストボンドSG同様浸透力のある 「カーボマスチック１５J」という塗料で私は勝負しました。

　ラストボンドSGもカーボマスチック１５Jも「パネルの隙間に入り込む粘度です。刷毛塗り作業性は悪くはありません。

　ラストボンドは鉄構造物の塗替え用のユニバーサルプライマー（どんな塗料が下に塗装されていても塗れます。またどんな塗料でも原則上塗り出来ます）として開発されました。橋梁や水圧鉄管などの構造物で多くの実績があります。

 
 車の補修分野は私にとりましては、未知の分野です。確かに「錆」というキーワード検索をしたばあい、車やバイクの再生に取り組まれている人達のＨＰが 多く目に付きました。

　わたしが「防錆屋」というホームページを再構築することを２００９年に決意したのも、いわば防錆塗装業界、防錆塗料業界の常識とされた「重厚長大」の発想とビジネスモデルを見直したいと言う想いからです。錆の面積の「大きい、小さい」は関係ありません。真摯に錆対策をされておられるユーザー様のサポートをしたい想いなのです。

　名も知らぬ、四国高知の田舎の弊社にメールでお問い合わせをいただくことはとても勇気がいることです。直接お電話をいただくこともあります。もっと勇気がいることなのです。

　お問い合わせ頂きました皆様の「錆を防ぐ」強い思いを感じます。錆面の大きい、小さいは関係ありません。

　防錆塗料の販売だけでなく、防錆包装分野での実績や防錆コンサルティングが出来るように自分自身も会社も成長したいと思います。

　質問には原則３営業日以内に回答するようにしています。車やバイクのレストア分野は、わからないことが多い分野です。防錆に関してであれば、長年鉄構造物の防錆塗装分野で実績をこしらえてきました。回答できること。解決できることもあろうかと想いますのでよろしくお願いします。

　業務用に４KGしかなかったラストボンドSGを、車やバイクのレストア作業をなさっている皆様とのやりとりで、少量容量（１KGと４００G）をコレクトにて販売することになりました。

　日本全国の皆様に販売しましたが、未だ苦情は来ていません。評価いただいていると思います。