防錆Q&A

防錆Q&A

塗り替えの場合の素地調整の程度は?

 鉄部の塗装の塗り替えを計画しています。観察してみますと、錆びている箇所と、健全な塗装面があります。

 錆面と,健全な塗装面の素地調整のやり方について教えてください。

 「塗り替えの場合素地調整の程度の見極め方法は?」の記事を参考にしてください。

 錆面の場合は、とにもかくにも可能な限り,サビ落とし作業を丹念にしてください。塗り替え塗装の場合は,1番重要な作業は素地調整(サビ落とし)作業です。塗り替え後の塗膜の寿命を決める要因の50%を占めているのですから。

 「付着力評価基準」にて「良好な塗膜」と判定された場合の素地調整はどうすればいいのでしょうか?

 健全な塗膜全体を軽く目荒らしをします。サンドペーパーやワイヤブラシを使用し、塗膜の表面を軽く全体を傷をつけます。

 これは古い塗膜と、これから塗装する塗料との付着を良くするために、古い塗膜表面に「足がかり」をこしらえることなのです。

 健全な塗膜であれば、塗膜表面は硬くなっています。「足がかりのない状態」ですと、新しい塗膜が塗装後、乾燥硬化していく過程で、うまく付着できず、「層間剥離」する可能性があるからです。