防錆Q&A

防錆Q&A

海岸近くのフェンスの防錆塗装について

Q 海岸近くのフェンスです。亜鉛メッキのどぶ漬け仕様のフェンスです。設置して8年ぐらい経過し、白錆が一部に出てきています。適切な防錆塗料はありますか?
 

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A  潮風の強い環境での亜鉛めっきの耐用年数は、だいたい10年程度といわれています。8年ということですから、適切な防錆塗料を塗装されたら良いと思います。

 一般的な塗料の多くは、最初はくっついていましても、塗料の中の溶剤分が抜けていきますと、塗膜に柔軟性がなくなり、亜鉛メッキからはがれてしまいます。その現象を「層間剥離」(そうかんはくり)と言います。

 カーボマスチック15Jは加熱残分が多く、溶剤分が少ない塗料です。塗膜がいつまでも柔軟です。新設の亜鉛メッキでも、年数の経過した亜鉛メッキでもカーボマスチック15Jは、付着良好です。亜鉛メッキ面の塗装にはカーボマスチック15Jをお薦めします。

 施工される場合は、亜鉛表面を目荒らしを行い、白錆や油分、汚れを取り除きます。そしてカーボマスチック15Jを2回以上塗装してください。

 
参考事例

 1985年に防錆塗装した送電鉄塔の事例です。

  https://www.nc-21.co.jp/case/post_20/

(さすがに25年も経過しますと塗膜は消耗してほとんど消滅しています。しかし塗装後に経過観察してきましたが、「層間剥離」などの現象はまったく起きていません。亜鉛メッキ面とカーボマスチック15Jの付着が良いことが証明されています。