Q ようやく外気温が10度を超えるようになりました。「ラストボンドSGは「10度以下の気温では乾燥硬化しません。暖かくなって10度以上の温度になったから塗装してください。」とのホームページには書いてありました。
現在当地の温度は18度あります。しかし外は雨が降っています。屋内で塗装作業をしたいと思っていますが、湿度が現在95%あります。
ラストボンドSGの塗装してもかまわないのでしょうか?
A ラストボンドSGの塗装環境は、10度以上40度以下。湿度は85%以下とされています。大事をとって湿度は75%以上の状態であれば屋内でも塗装はされないほうが良いです。
温度湿度計を持たれて管理されることが望ましいです。温度湿度計がない場合は、道路を観察してください。雨が降り止んでもアスファルト面の道路が濡れている状態や、水溜りがある状態では塗装作業はしないほうがいいです。(写真参考)
大気中の湿度が高いはずです。そういう条件では干してある洗濯物も乾きません。
湿度が高いとなぜ駄目なのか。それは水分が塗料の硬化乾燥過程に災いをもたらすからです。ラストボンドSG(カーボマスチック15Jもそうです)は、2液混合型のエポキシ樹脂塗料です。反応硬化型塗料とも言われています。
ラストボンドSGであれば、A液とB液(カーボマスチック15Jであれば基剤と硬化剤)を仕様書どうりに体積比率で等分に(1対1)に混ぜ合わせます。そして塗料は反応硬化して、乾燥し液体からフィルム(塗膜)を形成して防錆塗装が完成します。
その反応硬化過程に水分が入りますと、乾燥工程を邪魔をしてしまいラストボンドSGの防錆効果をないがしろにしてしまいます。場合によってはいつまでも乾燥しないという事態にもなります。
ですので、湿度が高い状態での塗装作業は中止してください。
屋外でも同じです。晴れている場合でも屋外での塗装作業は、午前10時から午後3時までとしてください。3時以降は温度が下がり、湿度が上がり「結露」する可能性もあるからです。水分が塗料の乾燥硬化を邪魔をするからです。
洗濯物がカラカラに乾く。道路も乾燥している状態になれば、湿度も75%以下に下がっていると思います。その状態を確認されてから、午前10時から午後3時の間に塗装作業をしてください。