Q 仕事休みの日しか作業ができません。お天気が続かないので困っています。
先日小雨が降っていましたが、防錆塗装する予定の車には、カバーをしてあるので水は
かかっていないはずですが、湿気は多かった気がします。影響はありますでしょうか?
A 5月になりますと暖かくなり、低温時乾燥が遅かったラストボンドSGですが、10度で60時間かかります。20度であれば24時間で乾燥硬化します。
30度ですと10時間。5月の連休前後の気温は、20度から30度の間でしょう。
ラストボンドSGの乾燥硬化時間の半分を過ぎた8時間後位に降雨がありましても硬化乾燥に影響はほぼありません。(もちろん雨の程度にもよります。小雨・霧雨程度です)
ラストボンドSGの塗装条件は、温度は10度から40度、湿度は90%以下です。降雨時ではしばしば90%を超える湿度になりますからご注意ください。
正確には温度・湿度計を設置し、塗装条件を確認しながら塗装します。
防錆塗装の現場では、塗装業者には設置するように言っています。
(写真のような温度・湿度計でも十分です。20度、湿度85%ですので、この状態ではラストボンドSGを塗装しないようにします。湿度が80%以下になれば塗装してもかまいません。)
感覚的な目安は、洗濯物が干して乾くかどうか。雨が上がって道路が乾いているかどうかが目安です。道路は凹凸が多く、雨が上がりましても完全に乾くのには相当時間がかかります。降雨がなく湿度も下がらないと道路は乾きません。
道路が乾かないと洗濯物も乾きません。(写真は弊社前の道路。路面がまだ乾いていません。
)
そういう湿度の高い状態(湿度が85%超える状態)では、たとえ降雨がなくてもラストボンドSGを塗装しないほうが無難です。
(湿度100%では、塗料の缶の外面が結露し汗をかいた状態になると思います。)
硬化乾燥中に雨になった、あるいは結露の影響を受けた場合は、エポキシ樹脂塗料全般に言える傾向ですが、「アミンブラッシング現象」が起こります。
水分を取り込んで塗料が反応硬化するために、塗膜の表面が白っぽくぼけた感じになります。その状態で硬化乾燥した場合は、乾燥後、180#のサンドペーパーで表面を削ってください。
水分の影響で硬化乾燥しない場合もあります。その場合はふき取るしかありません。
ですので、塗装直後に降雨のある恐れがある場合や、湿度の高い場合はラストボンドSGの塗装をされないほうが無難です。
道路が完全に乾き、洗濯物も乾く条件になれば、ラストボンドSGも問題なく、硬化乾燥いたします。
少なくとも24時間は降雨の心配のない状態でラストボンドSGを塗装されてください。