Q 海岸沿いの建物で溶融亜鉛メッキ面があります。1年前にあるメーカーのエポキシ系塗料を塗装しましたが、めくれるように剥げました。
ワイヤブラシでこすりますと簡単に剥げてしまします。この場合の処理方法と、防錆塗料を塗装するとすればどういう塗料が適切なんでしょうか?
A どんなタイプの塗料も塗装した直後は塗膜は柔らかいです。屋根などの亜鉛メッキ面にも最初は付着しています。
しかし経時変化により塗膜のなかの溶剤分が抜けたり、だんだんと塗膜が硬くなってきます。そうなりますと素地の収縮に塗膜が追随できなくなり、塗膜は割れ、そして剥げてしまします。
エポキシ系塗料は比較的亜鉛メッキ面への付着は良いのですが、限度があり、塗膜が硬くなりますと素地の収縮に追随できませんので剥げてしまします。
カーボマスチック15Jは溶融亜鉛メッキ面との付着が良い塗料です。長期間の暴露にも耐えています。25年間溶融亜鉛メッキ面に塗装され、さすがに経年劣化で、塗膜はチョーキング現象(白亜化)で目減りしていますが、塗膜は薄くなったものの剥げたり、めくれたりはしていません。
観測「来島どっく支線鉄塔25年目」