防錆Q&A

防錆Q&A

ラストボンドの特長(性能)について

Q  最近知人の人に「ラストボンドという防錆塗料がいいらしい」と聞きました。何がいいのかわかりません。車のレストアに使用したいと思います。

ラストボンドについて、どういう特長があるのか?

また性能はどうなのか詳しく説明をお願いします。

 

 

A  最近「ラストボンドSG」(悪素地面浸透性エポキシシーラー)が社会的に大変注目されています。

素地に浸透し、旧塗膜を選ばず、長期間の暴露でも層間剥離をするわけでもなく、健全に塗膜は推移しています。

ラストボンドSGは無溶剤型であり、取扱いもシンプルであります。鉄構造物の維持管理されている施設管理者の皆様や、防錆塗装業者の皆様の信頼を得ています。

また弊社はラストボンドSGの防錆力に注目されている全国各地のレストア(自動車やバイクの修繕や維持管理をされている)愛好者の皆様との交流をしています。

みなさん「錆対策」にお困りで、各種検索エンジンなどを経由して、弊社のサイトにたどり着かれた人も多いと思います。また長距離通話をいとわず「錆対策」相談をしていただく人もたくさんいます。恐縮しています。

わたしは大学など専門的に理工系学部で勉強したことはありません。またメーカーの技術部で塗料の研究をしていたわけでもありません。確かにある塗料メーカーの営業担当者であった時代もありました。地元へ戻り塗料販売店を経営する傍ら、塗装現場へ足を運び、実践的に獲得した知識が殆どです。

「塗料は塗装され塗膜になって初めて製品になる」ということです。1缶あたりのコストが安いとか、kg単価が安いという評価はあるでしょう。でもわたしは本当の評価は、実際に塗装してどれだけ長期に防錆効果があるのか。厳しい環境でも防錆効果が発揮できるのか。それに尽きると思います。

 「ラストボンドSG」の特長をまとめましたので、ご参考ください。

 

ラストボンドSGの荷姿 A液・B液の二液混合型塗料です。

1)塩水噴霧試験 耐久時間で比較します。

5%の食塩水を噴霧して何時間の耐久性があるのかどうかが、判定基準になります。
ラストボンドSGは1000時間異常なしと表記されています。
○○社品は250時間と表記されていました。防錆力はラストボンドSGの4分の1であるということです。

2)樹脂の特性について

ラストボンドSGは二液混合型エポキシ樹脂塗料です。エポキシ樹脂は二液混合型で接着剤もあります。

ニ液混合型エポキシ樹脂は付着力が高く、耐久性や、耐水性、耐薬品性に優れています。欠点は紫外線に弱く耐候性はありません。ラストボンドSGを外部(日に当たるところ)へ塗装される場合は必ず上塗り塗料(なんでも可)を塗装してください。

樹脂の種類を表記していない「防錆塗料」は(?)がつきます。きちんと情報公開をすべきでしょう。またエアゾールスプレー化している防錆塗料も疑問符がつきます。

殆どがガスであり、防錆顔料などは粒が大きいものが多く、制約があるようで果たして期待どうりの防錆効果がスプレー缶の防錆塗料にあるのか塗料屋としては疑問です。

 

*乾燥硬化時間について

ラストボンドSGは錆面深く浸透していく性質があります。それゆえ錆をコントロールし、錆の発生を防ぐ働きをします。それゆえ乾燥硬化時間を遅く設定しています。

 乾燥硬化時間の見極めについて

 乾燥硬化時間、塗り重ね時間の目安です

  10℃    60時間

  20℃    24時間

  30℃    10時間

乾燥時間が20度で2時間程度という防錆塗料もあります。そのタイプは錆面に浸透していく性質はありません。塗装作業をする上で乾燥時間が早いことは喜ばしいと思われるかもしれませんが、錆面への浸透性には疑問符が付きます。

 

ラストボンドSGの特長をまとめました

*さび層に超強力に浸透します。

ラストボンドは少ない塗布量で、優れた浸透性を有しています。
3種ケレンで対応でき、しかも旧塗膜の目に見えない割れ目、隙間に周囲からしみこみシールします。
さび汁防止、アングル材の背合わせ面、リベットやボルト等の隙間の腐食防止効果があります。

 

動力工具が入らない部位、火気厳禁エリア、ケレンすると穴が開く部位。

ラストボンドSGは絶大な浸透力により、ポーラスな錆の隙間に浸透し、強固な下地を形成してくれます。浮き上がっている旧塗膜のエッジ部を本塗膜内に押さえ込み、クラックや剥離の発生を少なくさせる役目を果たしています。

*鉄面、錆面、亜鉛メッキ面、非鉄金属面、旧塗膜に付着します。

*硬化後の塗膜内部応力が極めて小さいので、旧塗膜からの剥離(層間はくり)を引き起こしません。

 

3)価格について

塗装される面の塗膜が価格です。それも長期間防錆できるのかどうかです。
1缶当たりの価格や、kgあたりの価格で比較される人がいますが、無意味です。

塗膜性能で防錆塗料を評価いただきたいものです。ラストボンドSGに関しましては、車やバイクのレストア作業での防錆塗料で使用されています。ユーザー様各位から高い評価を受けています。

また鉄構造物の防錆塗装現場でも高い評価を受けています。(もともとは鉄構造物の防錆塗料でした。)

 

ラストボンドSGについてのご案内コーナーもご参考ください。

ラストボンドSGに関するよくある質問と回答もご参考ください。

*ラストボンドSGは(400g)(1kg)はネット販売での販売のみとなっています。

*その他 ラストボンドSGは無溶剤型塗料です。スプレー塗装はできません。刷毛塗りだけです。防錆力に特化した「性能塗料」であるとご理解頂きましたら、幸いです。

*環境に配慮できる塗料です。

*ハイソリッド(溶剤分量が少ない)型でVOC規制に適合しています。
ラストボンド1L中に含まれるVOCはわずか37g/Lです。TVOCは3%未満です。

*グリーン購入法に対応しています。
鉛系顔料は含みません。

*F☆☆☆☆ です。
ホルムアルデヒド拡散等級F☆☆☆☆に合格しています。

 

(メーカーカタログより転載しました。文章は1部書き換えました。)