Q 今の季節ラストボンドSGの標準か冬用かで迷っています。
こちら中国地方の南部です。宜しくお願い致します。今年は暖冬傾向なので、一般用でもOKのような気がします。どうなのでしょうか?
A ラストボンドSG(一般用)は、10度以下の温度では乾燥硬化いたしません。
これはラストボンドSGの設計でそうなっています。
ラストボンドSGは「錆層深く浸透し、錆を抑え込む」働きがあります。
それゆえに、乾燥硬化時間が遅く設計されています。
▼ラストボンドSG (一般用)の乾燥硬化時間です
10度
60時間
20度
24時間
30度
10時間
お住まいのお天気をネットで調べてみました。
10度以上の時間帯はなくはありませんが、短いですね。
10度以上の時間が6時間しかありません。
ラストボンドSG(一般用)は、10度であれば60時間乾燥硬化時間がかかります。
1日10度以上が6時間とすれば、10日間は乾燥硬化時間がかかります。
季節は冬に向かっています。思案のしどころですが、板金屋さんのような強制乾燥装置がなければ暖かくなる季節まで待って塗装なさった方が無難です。
お客様の中のはご自身で「乾燥装置」を試作され、冬場にラストボンドSG(一般用)を塗装された
人もおられました。
暖かい環境を人工的にこしらえなければ、ラストボンドSG(一般用)のご使用は難しいと思います。
ラストボンドSG(冬期用)について
こちらは5度以上で乾燥硬化するように設計されています。業務筋では出ています。
▼冬期用 (乾燥硬化時間)
5度
18時間
10度
16時間
20度
12時間
ラストボンドSG(一般用)よりは随分早いです。しかし制約用件がいくつもあります。
1)4kgセットしかありません。(1KG、400Gのセットは販売していません)
2)一気に使用しないといけません。(理由は湿気に弱い性質があります。)
ラストボンドSG冬期用のB液は、基剤と混合されなくても開封され
空気中にさらされますと時間とともに湿気と反応し使用できなくなる場合があります。
固まり硬化しますと使用できません。
ラストボンドSG冬期用B液開封後はすぐに使用し使い切ってください。
特に施工時に湿度が高い環境の場合は、塗装作業はしないでください。
湿度には細心の注意を払ってください。80%以下の湿度で作業をしてください。
ということでございます。
私見ですが、「暖かい人工的な環境があればラストボンドSG(一般用)をお買い上げください。」
その条件がなければ。来春暖かくなってからお買い上げ下さい。と申し上げます。
この冬に一気にご使用される予定でしたらラストボンドSG(冬期用)もアリです。
半分使用して、半分余った。来年使用できるかといえば、多分使用できません。
ということでございます。