防錆Q&A

防錆Q&A

塗膜の膜厚管理について

Q 膜厚計測定器の有効期限はあるのでしょうか?
 
検査時に必要な周期などはあるのでしょうか?
 
1年に1回などされるのでしょうか?
 

 
 
A  最近はDRY膜厚管理などしたことはありませんので、念のためメーカーの担当者へも問い合わせをしました。
 
1)膜厚計は高価であり、20万円を超えるようです。メーカーもなかなか購入できない。寿命は長く20年ぐらいは使用しているそうです。
 
 
2)不定期に3年から5年の間に点検する場合もあるようです。
 
 
3)通常はWET膜厚管理です。例えば弊社取扱い品の防錆塗料であるカーボマスチック15Jであれば、刷毛でWET膜厚が100μあれば、DRY膜厚は70μです。
  そうやって現場管理します。
 
 
4)重防食の現場(プラント関係や船舶や橋梁など)では、施主の膜厚管理がシビアです。その場合は電磁式の膜厚計で測定します。
 
 それでも案外アバウトで、合計膜厚が200μであれば、100カ所測定して70カ所は200μオーバー、30か所が200μ以下とします。その場合平均で200μあるのでOKという場合もあります。
 
 
5)重防食の現場(プラント関係や船舶や橋梁など)では、「1か所でも200μを下回ることはまかりならん」という施主の強い意向があるならば、200μの膜厚をキープするためには、250μ以上塗布しなければならなくなり、標準使用量の5割増しから倍使用量が必要な事例もあります。
 
 
6)一般建築用の鉄部塗装では、膜厚管理などありません。使用量の管理だけですね。 
 
 
 一般論で回答させていただきました。膜厚計の維持管理につきましては、お買い上げになられた販売店、もしくは製造メーカーにお訪ね下さい。