Q ラストボンドSGの硬化乾燥時間について質問します。今夏は暑く昼間は30度を超えることもありました。
ラストボンドSGの硬化乾燥時間は、30度で10時間位、20度で24時間ぐらい、10度で60時間とあります。
30度の時に車の部位を刷毛で塗装し、2日後に上塗りするためにマスキングテープを貼りました。上塗り後マスキングテープをはがしますと、塗装していたラストボンドSGも一緒に剥げてしましました。乾燥硬化時間が遅いのではないのでしょうか?
A 考えられることはいくつかありますね。
1)ご自身が思っている以上にラストボンドSGを厚塗りをしている。
乾燥硬化時間の目安は、標準である25ミクロンで考慮しています。
たとえば刷毛塗をしていまして、重ね塗りをしますと単純に膜厚が倍に
なります。50ミクロンの厚みになりますと、単純に乾燥硬化時間が倍になります。
ラストボンドSGは薄膜(25ミクロン)で設計されています。それは錆層深く浸透し、錆を抑え込む性質があり、薄く万遍なく、伸ばして塗装いただくような塗料です。
立位面ですと50ミクロン以上の膜厚になれば垂れてしまいます。垂れるほどに厚膜にラストボンドSGを塗装されますと、思いのほかラストボンドSGは乾燥硬化時間がかかります。
2)厚膜に塗装しましても時間が経過しますと乾燥硬化はします。
下の写真は実験的にラストボンドSGを厚く塗りました。それこそ薄く延ばすことなく、べっとりと塗装しました。夏の暑い時期で30度は超えていました。100ミクロンは膜厚は超えていると思われます。見苦しく垂れています。
なかなか乾燥硬化しませんでしたが、1週間ぐらいして乾燥しました。A液とB液の混合比率が、体積比で1対1であれば、混合比率が狂っていなければ、お時間がかかりますが必ず乾燥硬化し、塗膜を形成します。
3)ラストボンドSGの乾燥硬化した塗膜は丈夫です
下の写真のように極端に厚塗りした(普通はこういうことはしなくて構いません。あくまで実験でしたことです。)ラストボンドSGの塗膜に、マスキングテープより粘着力の強いガムテープを貼りました。テープの面を爪で抑えまんべんなく付着させました。
そして思い切り剥がしました。テープだけ剥げました。ラストボンドSGは完全にくっついて剥げていません。強固な付着力で素地面に付着しています。
ラストボンドSGは厚塗りしますと乾燥硬化時間が、標準膜厚(25ミクロン)の何倍もかかります。
ラストボンドSGの混合比率(体積比率でA液・B液を1対1で混ぜます。)間違っていなければ、厚膜になっていても、いつかは乾燥硬化します。一旦乾燥硬化したラストボンドSGは素地面と強固に付着し、上塗りを選ばない「ユニバーサルプライマー」になります。
ラストボンドSG → https://www.nc-21.co.jp/products/rustbond/