2010年1月22日に、東京銀座にてフジテレビ直営の47都道府県の物産販売と飲食店の「銀座めざマルシェ」がオープンしました。テレビ・キー局が全国の物産館を経営すると言う今までにはない形態の商業店舗。広報媒体が経営するのできっと成功するでしょう。
地方で粛々と営業してきた人達や事業主にも千載一遇(千年に一度めぐりあうほどの、またとない機会)が訪れた人達が、知人にいました。
1人は高知の東端の町東洋町ゆかりの人で、野根まんじゅう(昭和天皇献上品)を高知市長浜(桂浜に程近い場所)で製造・販売されておられる。浜口伸二さん。
いろんな経緯と事情で銀座めざマルシェに出店できることになった時に、敢然と食らいつき東京進出の夢を実現されました。
もう1人は生花の家元であり、生花業を営まれている人。15年前に家業の家元を継ぐために市役所を退職されました。慣れないご商売で奮闘されていました。
猪野伸一さんは2005年当時、私が市民活動をしていましたときのラジオ番組に出演いただきました。生花の歴史や照葉樹林帯のお話などスケールの大きな話しを聞きました。
こちらも高知特産の「ミサトレッド」という生花を銀座めざマルシェで販売しています。還暦過ぎての果敢な挑戦には拍手を送りたいと思います。チャンスを逃さない気迫はとても大事なのです。
2つの事例とも地方で小さな商いを真摯にしていました。いろんな偶然や幸運から東京進出の機会に恵まれました。そこでお2人とも躊躇せず果敢に「打って出た」ことが幸運に繋がったと言えるでしょう。
同じ経営者として羨ましい限りの事例ではありますが、わたしもめげずに、腐らずに真摯に「防錆屋」の仕事に励みたいと思いました。
この先の見えない不況の中で検討する20年来の2人の知人にエールを送りたいと思います。