気が付けば今年は塗料業界へ入って40年となりました。あっという間ですね。驚きました。1977年3月に荷物を独身寮へ運び込みました。甲子園球場に中村高校の奮闘ぶりを観戦しに行きました。
本社研修や工場研修を受け、販売管理部へ配属されました。営業の補佐役でした。半年で東京支店へ転勤になりました。こちらも外回りの営業研修をして、入社後1年経過して外回りの営業となりました。
建築・汎用塗料の営業でしたが、なんでもやりました。「塗料相談室」と書いた黒電話がありました。だれもせわしそうにして出ません。主に入社歴の浅い私が出ました。
「木部に出るシミを防ぐのに塗料がないか?」
「艶出しする乾燥の遅い木工用塗料はないか?」
「鉄骨階段が引き渡し後半年で錆びてしまった。対処方法は?」
「重防食塗料の硬化剤で職人がかぶれたらしい。なんとかならないか。」
「通行止め解除を早く行いたいので、乾燥の早い道路用塗料はないか?」
「塗着効率の良い紛体塗料を探していjます。」
「現場が忙しく職人が足りない。職人を世話してもらいたい。」
「吹付塗装が難しいので、圧送ローラー工法ができないか?」
「溶剤臭がきついので隣の人が入院した。」
とか広範囲な分野での問い合わせや、要望、苦情に応対しました。わからないことは先輩にお聞き、技術部門へ行き聞いて、現場へ行きました。怒鳴られたこともあります。それで覚えることも多かったです。
朝6時にアパートへ出て、外回りし、戻るのが毎晩9時過ぎ。3年間しかメーカーにはいませんでしたが、20年ぐらいの知識は獲得しました。やはり現場主義で覚え込みました。
「防錆屋」への問いわせも広範囲。可能な限り誠意をもって対応しています。わからないことも多くあります。他人様に聞き、メーカーに聞き回答しています。
どんな質問にも誠意をもって対応する。それは今でも同じです。
お客様は「錆にお困りだから電話する。メールをしてきます。面と向き合い真摯に傾聴し、精一杯努力し、回答します。