サビ問題解決事例

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来島どっく支線25年目(カーボマスチック15J)の外観観察(今治市)

1985年8月「カーボマスチック15J」にてに防錆塗装されました来島どっく支線。25年目の2010年4月3日に現地にて外観観察しました。「観察日は2010年4月3日です。)当時の塗装仕様は「カーボマスチック15J 2回塗り」でした。

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 来島どっく支線NO2

 池の中にある鉄塔です。25年経過し廻りは随分変化しました。前回(23年目)観察時はJA支所が撤去され更地でしたが、現在は宅地が分譲され家屋が建築されていました。

 鉄塔の外観観察ですが、さすがに25年経過しますと塗膜はチョーキングしています。しかし塗膜ははげたり、層間剥離は全くないようです。

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  来島どっく支線NO3

 海に近くて過酷な条件下にあります。全体的にチョーキングはしているものの、塗膜の剥離や層間剥離もありません。「健全に消滅しつつある」ことが確認できました。

 

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来島どっく支線NO4

 外観観察したところ剥離している箇所はありません。
鉄塔の部位に茶色の部位がありますが、おそらくカーボマスチック15Jの塗膜がチョーキングで消滅した後に亜鉛メッキの成分が表出したのではないかと思われます。

 25年経過した上での見解

 1985年に「カーボマスチック15J」を塗装しました。それから25年。塗膜は健全に「老化」していったと思います。観察していまして、海浜部でありましても、カーボマスチック15Jの2回塗りで、20年は大丈夫であることは確認されました。

 有機物である以上は塗膜は劣化・消滅していきます。その劣化の過程でカーボマスチック15Jは「剥離」したりは全くしませんでした。25年経過観察をしましても「見苦しい」ことはありませんでした。

 次回この現場を再塗装されるのであれば、カーボマスチック15Jを刷毛塗り2回塗りをしていただければ、また20年は大丈夫でありますので推奨いたします。

 「チョーキング」などの塗装・塗料の独特な表現についての解説につきましては、「防錆Q&A」のなかの「白亜化」を参考にして下さい。

 

 kurushoma-no2-4_R_R.jpgのサムネール画像  k-no3-9_R_R.jpgのサムネール画像

  確かに25年も経過しますと塗膜はチョーキングしまして消滅しています。しかし残存しているカーボマスチック15Jの塗膜はまだまだしっかり素地にくっついています。剥げたり、めくれたりは全然していないことが理解出来ると思います。