サビ問題解決事例

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来島どっく支線鉄塔塗装23年目(カーボマスチック15J)の観察

1985年8月にカーボマスチック15Jグレーにより防錆塗装されました来島どっく支線。今年(2008年)で23年目。5月19日に現地に目視観察に出かけました。

現地は海がすぐ近く。住居、農地、工業地域と混在した臨海地域。塗装環境はとても厳しい。また隣接する造船所の関係で停電作業の余裕もなかったように記憶しています。

塗膜は健全に消耗しています

1985年8月にカーボマスチック15Jグレーにより防錆塗装されました来島どっく支線。今年(2008年)で23年目。5月19日に現地に目視観察に出かけました。

現地は海がすぐ近く。住居、農地、工業地域と混在した臨海地域。塗装環境はとても厳しい。また隣接する造船所の関係で停電作業の余裕もなかったように記憶しています。

これは大事なポイント。塗装されたカーボマスチック15Jは「塗膜が柔らかい」ので、他の塗料のように2-3年後に塗膜が硬くなり柔軟性を失い、塗膜が収縮し素地との間で「層間剥離」(そうかんはくり)することはありませんでした。 (写真は亜鉛メッキ面と塗料の間の「層間剥離」現象です。)

 

鉄塔NO2の観察
水路のなかにある鉄塔です。道路入り口付近にありましたJA支所が撤去され更地になっていました。塗膜が相当薄くなってはいますが、「層間剥離」(そうかんはくり)はありません。

鉄塔NO3の観察
海に隣接しています。環境面では一番過酷でしょう。塗膜は「健全」に消耗しています。またカラスなどの鳥が群れているようで糞などの影響もあるようでした。  

カーボマスチック15Jはエポキシ系塗料なので耐久力に優れています。

鉄塔NO4の観察

工業地区のなかにあります。環境面では一番良好。塗膜の消耗も23年のキャリアで消耗しています。「層間剥離」(そうかんはくり)見当たりません。

 

鉄塔の防錆塗装についての見解

23年前に防錆塗装された「カーボマスチック15J」です。海浜部の地域で2回塗りすれば寿命は20年ということです。

特殊な工具も機械も必要ありません。「カーボマスチック15J」という高性能の防錆塗料と確かな技術を有する塗装会社により塗装されれば20年は防錆されることです。  

有機物である以上、年間何ミクロンかは塗膜は消滅していきます。大事なのは急激に劣化するのではなく、また「層間剥離」(そうかんはくり)するのではなく、上部から薄い膜が取れていくように消耗していました。下部は素地にがっちりとひっついています。  

刷毛塗り2回塗りで20年という見極めができたことは大きいと思います。なにせ鉄塔は数も多く四国だけで1万近く設置されていると思われます。  
特別な機械も装置も不用であり、技術力のある塗装会社を育成するためにも、今後も鉄塔塗装には「カーボマスチック15J」とご指名ください。