Q 物凄く錆びている鉄部の倉庫の鉄部を塗り替えをしています。さび落とし作業をして、ラストボンドSG(冬期用)を刷毛で塗装しました。気温は10度から12度ぐらいでした。
ラストボンドSg冬期用は、10度で乾燥硬化時間は16時間と言われています。同時期に塗装した屋外部の手摺と階段部位は2日後に乾燥硬化していました。
屋内部の鉄骨部位ですが、7日経過しましても、いまだにねばねばを感じるいわゆる指触乾燥程度であり、乾燥硬化していません。どうしてなんでしょうか?
屋内鉄骨部の周辺温度は10度程度です。日も当たりません。
ラストボンド
A 同時期に塗装された屋外部の鉄骨部が、2日間で乾燥硬化しているのに、屋内部の日当たりに悪い鉄骨部は7日経過しても半乾き状態。よくあることです。
屋外の日当たりのよい鉄部は、日差しがありますと鉄部が暖められ、外気温が12度前後でありましても、実は温度が高くなっています。それで乾燥が早くなったと思われます。
日差しが全く差し込まない屋内部位は、なかなか乾燥硬化しにくいです。酷くさびているということで、無意識にでも厚めに塗装したと思われます。
ラストボンドSGという塗料は、「薄塗」で設計されています。刷毛塗りで25μです。防錆塗料のカーボマスチック15Jは刷毛塗りで70μですから、3分の1の膜厚です。
酷い錆と言われていましたので、無意識に相当分厚く塗装されたと思われます。仮に100μほど塗装されましたら(標準膜厚が25μ)、4倍も過膜厚になっていますので、4倍程度乾燥硬化時間がかかるのではないでしょうか。(実際にはもっと過膜厚である可能性があります。9
想像以上の「過膜厚」(過剰な膜厚)の場合は、乾燥硬化時間が予想以上にかかる場合があります。屋外部と同じように正しく塗料を調合されて塗装しても日差しのない屋内部は乾燥硬化時間が予想外にかかりますが、必ず乾燥硬化します。気長に対応してください。