防錆Q&A

防錆Q&A

WET/DRY膜厚比とはどういう意味でしょうか?

Q WET/DRY膜厚比とはどういう意味でしょうか?

 

 

A  WET/DRYとは、塗装した直後の膜厚と硬化乾燥した後の膜厚の対比です。

 塗料には塗膜中に溶剤分が含まれています。硬化乾燥する過程で、溶剤分が塗膜から蒸発しますと塗膜は「肉痩せ」します。DRY(硬化乾燥後の塗膜厚)膜厚は、塗装後1週間後以降に測定します。

 防錆塗装設計の場合、「膜厚」を設定します。それはDRY膜厚の事です。

  ラストボンドSGのWET/DRY膜厚比は1.05です。ラストボンドSGのDRY膜厚は25μです。WET膜厚は無希釈ですので26.2μです。塗装された塗料がほぼ硬化乾燥後の膜厚になります。ラストボンドSGの場合は、大事なのは「塗漏れのない」様に塗装することです。錆が酷い場合は素地面に凹凸があり、吸い込みもあるため使用量が増える場合があります。

 カーボマスチック15Jの場合は、WET/DRY膜厚比は、無希釈の場合は1.14です。カーボマスチック15JのDRY膜厚は70μ。WET膜厚は80μです。専用シンナーで希釈した場合は、WET膜厚を100μキープいただけましたら、70μの膜厚はキープできます。(シンナーは添加せずに無希釈化もしくは2~3%程度の希釈で塗装なさってください。シンナーを添加しすぎますと、防錆力が発揮できません。)