トタン屋根や鉄骨部など,住宅の塗り替えに、カーボマスチック15Jにて防錆塗装をしたいと思っています。
その場合の素地調整の程度の見極めをしたいのですが、何か簡便で良い方法はあるのでしょうか?
「塗膜の劣化度判定」をされてください。とても簡単ですので。
なじみのない言葉ですが、現在の塗装面(塗膜)が、活膜なのか、死膜なのかを簡単に判定する方法です。
参考記事です。(国土交通省管轄の水門の塗膜調査です。)
「塗膜の劣化度判定」
専門的に記述しておりますが、物差しとカッターナイフと、セロテープを用意してください。5ミリ幅に旧塗膜をカットしてください。
長さは10センチ程度。横に4行、縦に4列線をカットします。そうすると碁盤目が9つできますね。
そのうえにセロテープを貼ります。均一に貼るように指でこすります。そして剥がします。
剥がしたセロテープ面と、カットしてこしらえた塗膜の碁盤目を観察してください。
解説した記事が以下です。
碁盤目がめんどうでありましたら、×のクロスカットでもかまいません。
「付着力評価基準」でなにを判定するかといいますと、古い塗膜の「生死判定」をすることで、素地調整作業、(サビ落とし作業)や塗装方法が決まるからです。
「塗膜の劣化度判定」をしていただいて、塗膜面が「健全」であれば、ワイヤブラシ、サンドペーパーで塗膜面を目荒らしをします。錆びている面は丁寧に錆を除去します。
塗膜面が「死んでいた」場合。その場合は塗膜を可能な限り剥がします。素地と付着不良な旧塗膜をそのままにして、新しく塗料を塗り重ねますと、最初はいいのですが、
新しい塗料が乾燥硬化し、塗膜が「引き締まって」来ますと、新しい塗膜と古い塗膜の間で剥げると思います。
その現象を「層間剥離」(そうかんはくり)と言います。
錆、サビ、さび用語集 をご参考ください。言葉の意味を解説しています。
ですので、古い塗膜が「死んで」いましたら、手間隙かけて塗膜を剥がしてください。使用可能であれば電動工具も
使用されてください。手作業であれば手間暇かけてください。
素地調整した上に、「カーボマスチック15J」を塗装してください。2回か3回塗装すれば良いと思います。