Q ラストボンドSGは半透明な錆止めです。屋外の金属部にそのまま塗装したいのですが?金属の光沢をそのまま保持したいのですが・・
A 従来も「透明な錆止め」塗料の要求は多くありました。「よくある質問」にも取り上げました。
「さびた鉄面の風味をそのまま保存したい。」
「黒皮の鉄面をオブジェにしたい。」
「金属光沢面をそのまま保持し、屋外建築面で使用したい。」
芸術系大学や屋外看板業界からのご要望がありました。個人のお客様からもございました。
「よくある質問」でも記述させていただきました。
https://www.nc-21.co.jp/faq/post_130/
メーカーによれば、もともとラストボンドSGは「透明」な錆止め塗料でした。
しかし、ユーザー各位から「塗装したかどうかわかりにくい」という要望があり着色のための顔料を含有しています。
大きなロットになれば、メーカーと話し合い次第で「透明なラストボンドSG」の製造は可能なようです。(実績はありません。またどれだけ大きな製造ロットになるのか不明。その製造ロットは全部こちらが引き取ることが条件のなっていますので、可能であるだけで、実現は難しい話です。)
但し、ラストボンドSGのむき出しの「屋外使用はNG」です。
理由は、エポキシ系塗料ですので、紫外線に弱くすぐに変色し、塗膜の組織が壊れてしまうからです。ラストボンドSGは、屋外使用される場合には、必ず上塗り塗料を塗装してくださいと申し上げています。
https://www.nc-21.co.jp/faq/post_161/
エポキシ樹脂全体の特色ですが、エポキシ樹脂の接着剤も接着力が強力ですが、紫外線に弱く、最初は透明でもそのうち黄色くなってきます。
仮に透明なラストボンドSGができたとして、そのうえに透明な上塗り塗料を塗装したらどうなのかということですが、やはり上塗りが透明故に紫外線カットにならず、ラストボンドSGが変色するので、透明の膜は保持できないと思われます。