Q 設置後15年経過した中古車販売会社の化粧囲いのパンチングメタル・ビス等の錆が酷いので塗装する事になりました。
鉄骨・柱等の丸パイプは溶融亜鉛メッキをしてある為錆は無いのですが、パンチングメタルとビスの錆が流れ付いている状態、又、表側の上下のネオンボーダーの雪除けに付いてある亜鉛板の上部も錆が出ております。
今回塗装するにあたり、防錆材と塗装方法を教えて頂きたい。
・上塗りは白にしたい。
・塗装にあたり丸パイプとパンチングメタルの隙間をどのような方法で塗れば良いか。
・刷毛塗りで浸透させる事が出来るか。
A 亜鉛メッキ面の塗装(一部白錆あり)と、錆びた亜鉛メッキ面の塗装部位もありますね。設置されてから随分経過したのでしょうか?一般環境であれば20年程度(海浜部であれば10年位)で、亜鉛消耗し、錆が発生しだします。15年目と言うことでそんなものでしょう。
亜鉛メッキ面は、通常の塗料は付着性能が良くありません。今回の事例は健全な亜鉛メッキ面、 錆びた亜鉛メッキ面、白錆の出ている亜鉛メッキ面の3種類の状態です。
普通の塗料は最初は奇麗でも、だいたい3年ぐらいで塗料は剥げて来ます。亜鉛メッキとの相性が良くないからです。
適合する塗料はただ1つです。それは「カーボマスチック15J」です。
「カーボマスチック15J」は、鉄面、錆面、旧塗装面、亜鉛メッキ面など、素地を選ばず塗装出来ます。取り扱いも、塗装も簡便で、錆に強い防錆塗料です。
亜鉛メッキ面への塗装には優れています。電力会社の送電鉄塔などにも塗装されています。 クレームは1件もありません。電力会社の亜鉛メッキ面への塗装です。
鉄面への付着も良好です。(屋外ダクト)
https://www.nc-21.co.jp/case/post_19/
(施工方法)
*素地調整
亜鉛メッキ面の錆は入念に除去します。亜鉛メッキの白錆も入念に除去します。
亜鉛メッキ面の健全な部位につきましても、全面「目荒し」をします。パワーツールやワイヤブラシ、マジックロンなどで使用して全面こすってください。
*カーボマスチック15Jの塗装
錆びている箇所についてはその部位をあらかじめ塗装します。
そして全面塗装します。刷毛塗、ローラー塗をします。2回塗りをお奨めします。
亜鉛メッキ面の錆は入念に除去します。亜鉛メッキの白錆も入念に除去します。
亜鉛メッキ面の健全な部位につきましても、全面「目荒し」をします。パワーツールや ワイヤブラシ、マジックロンなどで使用して全面こすってください。
*上塗りはカーボタン234HS白を塗装します。
カーボマスチック15Jを全塗装し、塗漏れのないことを確認され、乾燥硬化した後には、 上塗りはカーボタン234HS白を塗装します。二液混合型ウレタン系塗料です。
(写真は亜鉛メッキ面と塗料との間で剥離現象。層間剥離と言います。亜鉛メッキ面と一般の塗料は付着がよくありません。カーボマスチック15Jは亜鉛メッキとの付着に優れています。)