防錆Q&A

防錆Q&A

黒皮の塗装について

Q 自宅カーポートですが鉄製主柱に黒皮のままラッカースプレー系塗料で塗装されておりましたが、設置後すぐに塗膜が剥がれ赤錆が浮き出しています。
 
 黒皮のまま再塗装をしたいですが10年ほど持たせるには御社のどの塗料をどのように塗ればよいのかレクチャーをお願いします。
 
 

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A 黒皮はミルスケールともいい、鋼板を熱間加工で作る場合には表面にこれらが出てきます。また黒皮は油分が多くあり、また表面が硬く塗料は付着しにくい性質をもっています。
 
 一般的な塗装方法では、そのまま屋外で半年くぐらい放置し、錆を発生させてから、錆と黒皮をサンダーなどで除去し、防錆塗装します。
 
 しかしそれでは「見苦しい」状態にお客様(施工業者の責任にもかかわらず)が我慢しなければいけない事態になります。
 
 よく見かける光景は、ビルの建築現場では、黒皮が付いたままの鉄鋼材料をビルの骨組みとして組んで行くことがありますね。(写真)。あれはビルの仕上げ工事の中で、壁や柱こしらえ覆い、隠れてしまうのであのまま無塗装で工事をしています。でも屋外にむき出しになりますと事情が異なります。
 
 またラッカー塗料は防錆力が全くありません。黒皮の鉄の部位に塗装されても防錆力もまったくありません。また付着性も良くありませんので、設置後すぐに剥げたと思われます。
 
 黒皮の上に防錆塗装できるのは、カーボマスチック15Jメタリックグレーです。防錆力もあります。
 
 カーボマスチック15Jメタリックグレー(旧名称カーボマスチック15J)
 
 
 
 防錆屋HPの「よくある質問」にも掲載しています。
 
 
(黒皮に塗装できる防錆塗料はありますか?)
 
 
 黒皮をディスクサンダーで落とせるところは除去し、油分は溶剤で丁寧に拭き取ります。 
 
 黒皮の表面はつるつるしたところは塗料が付着しにくいので、ディスクサンダーで、全面的に傷つけてください。(傷つけることで付着が良くなります。)
 
(塗装方法)
 
*黒皮にディスクサンダーを当て、可能な限り除去します。引っ付いている黒皮部にも ディスクサンダーを当てて全面目荒らし作業をします。そして溶剤で油分を拭き取ります。
 
*カーボマスチック15Jメタリックグレーを、刷毛で2回程度塗装します。