Q 街に古い建物があります。築100年は経過している鉄骨を使用した建物です。観光資源として今後は長期間活用したいのです。長期防錆可能な塗料を使用したいのですが、助言をいただきたいと存します。
A 既に100年が経過し、これからも長期間(100年以上)鉄骨部を維持管理して行くことに関しては、塗料の選定を適切にしていただくようにお願いします。観光資源として活用を現在もされているようですから、錆落とし作業にブラストなどは使用できません。せいぜい、きちんと養生されてディスク・サンダーが使用できる程度でしょう。
また既に丹念に塗装されていることでしょうから、旧塗膜がどのような種類の塗料であれ付着する塗料の選定が必要です。
となりますと、錆が少々残存していても錆層に深く浸透し、錆を抑え込むラストボンドSGとカーボマスチック15J を「ダブル防錆塗装」し、カーボマスチック15Jを3回塗され、上塗りにカーボタン234HS(旧名称カーボライン134HS)を2回塗すれば、50年程度の長期防錆は可能です。
50年後のメンテナンスも同じやり方で機械設備を使用せず、人力の塗装作業で長期防錆が可能です。