防錆Q&A

防錆Q&A

亜鉛引トタン屋根への防錆塗装について

Q 亜鉛引きトタン屋根の塗装についてお伺いたします。

 塗装をして約2年程度で塗装が剥がれてしまいます。下地処理(高圧洗浄・ケレン)錆止めやシーラーなどを塗ってもダメでした。見ると亜鉛の白錆が出ていたり赤錆や前回の塗料などが剥けて出ています。

 ウォッシュプライマーが良いとか悪いとか聞きますが、どうなのでしょうか?調べている内にカーボマスチック15Jという商品を見つけました。効果が有るのであれば、カーボマスチック15Jの希釈シンナーの種類や上塗りは何を塗ったら良いのか教えて下さい。宜しくお願い致します。

 

maiageki.jpg

 

A  亜鉛めっき面は表面が緻密で固いため、通常の塗料(油性系塗料)は付着はよろしくありません。油性錆止めと亜鉛が反応して、付着不良を起こします。

 観察されたように2年が経過した剥げたということは、塗装直後は塗膜は柔らかく柔軟性に富んでいますが、日時変化するに連れ、塗膜が硬くなり、そもそも亜鉛面ときちんと付着していないので、剥離してしまいます。

 ウォッシュプライマー(エッチング・プライマー)を塗りますと亜鉛面との付着はよくなります。でもそれは無理やり薬品の力で、亜鉛めっき面の表面を荒らし、せっかく亜鉛メッキが持っている防錆力を低下させてしまします。

 それに1工程余計な作業が増えることにもなります。

 「カーボマスチック15J」は、亜鉛めっき面の付着が良い塗料です。新設亜鉛めっき面、ある程度経過した白サビなどが出た亜鉛メッキ面、旧塗膜がある塗装面での塗り替えなどにも適しています。亜鉛がドブ漬けされている電力会社の送電鉄塔でも多数の実績があります。

 カーボマスチック15Jを塗装される場合は、亜鉛面の白錆や,埃、油分、旧塗膜、錆などは入念に除去してください。素地調整は他の塗料を塗装する場合と同じです。

 弊社サイトのご参考実例と記事は以下の項目です。

「新設亜鉛めっき面への塗装について

「来島どっく支線鉄塔塗装23年目の観察」

 とくに来島どっく支線の鉄塔塗装におきましては、1985年に実際に現地で泊り込み、塗装現場に立会っています。今年で25年目になります。

「来島どっく支線鉄塔塗装工事報告書(1985年)」

 そうした実績があるので、「カーボマスチック15J」をお薦めします。二液型塗料ですが、サイトを通じた交流で、弊社からお買い上げになり、ご自身で職場やアパート、ご自宅や、屋根などを防錆塗装されておられます。

「カーボマスチックの15J希釈シンナーの種類や上塗りは何を塗ったら良いのか教えて下さい。」について。

 希釈シンナーはカーボマスチックシンナーです。シンナーはたくさん入れなくて良いです。無希釈でも塗装出きます。刷毛を洗う場合に必要である程度でよろしいです。

 カーボマスチック15Jの上塗りですが、「カーボタン234HS」(二液型ウレタン塗料)をお薦めします。耐候性の良いウレタン塗料で、カーボマスチック15Jとの相性も良いです。

 「カーボマスチック15J+カーボタン234HS」の組み合わせで水力発電所関係の施設には多くの実績がございます。