Q エポキシ塗料と変性エポキシ塗料の違いがよくわかりません。
錆落とし作業のグレードはエポキシ塗料のほうが、変性エポキシ塗料より厳しくしなければいけないようにも聞きました。そのあたりも含めて回答ください。
A 純粋のエポキシ塗料のほうが、錆落とし作業がきちんと出来るのであれば、変性エポキシ塗料より性能は勝る場合が多いようです。エポキシ塗料は耐薬品性にも優れ、鉄面との付着も協力です。ただし錆落とし作業は2種ケレン以上しないと性能は発揮できないのです。その点変性エポキシ塗料はいろんな樹脂を混ぜ合わせ、3種ケレン程度でも塗装できるタイプもあります。
基本的には、エポキシ塗料のほうが溶剤がきついのでウレタン塗料の上塗りとしてエポキシ塗料は塗装出来ません。駄目です。
変性エポキシでも基本的には駄目だと思います。
エポキシ塗料の上に、ウレタン塗料なりを塗装することはOKです。逆はたいていの場合は駄目です。
色にもよると思います。赤だとか、黄色はウレタン系塗料は高価です。
ウレタン系塗料はエポキシ系塗料同様に耐久性があり、しかも耐候性があります。
欠点は溶剤分が多く、多くの場合厚膜に塗装できません。
エポキシ塗料でも、変性エポキシ塗料ともに耐久力がありますが、耐候性はありません。
チョーキング(白亜化)はしますね。ですので上塗りにはウレタン系塗料を塗装することをお薦めしています。
白亜化現象については、以下を参考ください。
https://www.nc-21.co.jp/faq/colors_chalking/
上塗りにはウレタン系塗料がお奨めです。安価なのは1液型のアクリル系塗料です。
この塗料はガソリンスタンドの外壁などに塗装されています。乾燥が速いのですが、
塗膜が厚くはつきません。対候性はあります。
でもエポキシ塗料ほど耐久性がないですので、摩擦ですぐ剥げる可能性があります。
またエポキシ塗料は時間の経過で硬くなる性質があります。上塗りの塗り重ね可能な時間が決められている筈です。それを過ぎますと塗膜が硬くなり、上塗り塗料が塗装できない可能性があります。
カーボマスチック15Jも大分類では変性エポキシ塗料になります。カーボマスチック15Jは塗膜がやわらかいので、長期間を経過しましても塗膜が硬くなりません。層間剥離(そうかんはくり)現象が起きないのです。
多くの塗料の場合、乾燥硬化後2?3年後に塗膜が硬くなり柔軟性を失い、塗膜が収縮し素地との間で剥がれたり、めくれたりする現象を言います。
ラストボンドSGやカーボマスチック15Jは塗膜がいつまでも柔軟性を保っていますので「層間剥離」(そうかんはくり)」することはありませんでした。