Q 塩は錆を進行させるのでしょうか?
A 錆は金属の持つ電子が水や塩分などの電解質に奪われることから発生します。 ほとんどの金属は塗装やメッキ等で処理し、水や塩分を触れさせないようにすることにより、錆を防いでいます。 しかし時間が経つにつれ、小さな傷やひびが入り、そこに水や塩分などが触れるようになり金属の電子が奪われ、錆が進行してしまいます。
では、錆を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
一つは、再度塗装することにより、塗膜を補修していく方法です。
これは一般的に行われている方法ですが、長期的に見るとその費用は大きなものとなります。
もう一つは、電気的に錆の進行を防ぐ方法です。
「サビは金属の持つ電子が水や塩分などの電解質に奪われる」、と言うことは、金属に電子を補充してあげれば錆びないということです。
特に、海岸線の多い我が国では、海水の飛散によるコンクリート内部への塩分の侵入によって、コンクリート中の塩分が水に溶けて塩素イオンとなり、鉄の被膜を破壊します。被膜が破壊されると、酸素と水分が鉄筋に触れるため、赤錆へと変化し、鉄筋が腐食します。