Q 飛散防止型塗料は粘性が強く,ミスト化しない為,飛散しにくい との説明がありましたが,完全に飛散を防止するものではない との説明もありました。
では,もし飛散した場合(粘性が強い為,大粒になるのでは) どのくらい飛散するのでしょうか。
高さ25mの鉄塔から,比重1.2の塗料5グラムが落下し,その時 一定に秒速5mの風が吹いててたとする場合,どのくらい飛散するのでしょうか?
飛散してしまえば,無飛散型ではない塗料と同じように流れて しまうのでしょうか。 よろしくお願いします。
A 1996年の4月に四国電力の浜田線の鉄塔塗装現場へ、飛散防止型塗料の「立会い」に行ったことがありました。
当時の記録が残っていまして、見ますと周辺が民家や、工場に囲まれ、塗料の飛散が許されない環境でした。「塗料の飛散に関しては、霧のように飛ばず、つぶとなって落下していた。」
「落下の範囲は、風の影響によっても異なるが、鉄塔から6~10メートル内に納まっていました。
「養生面に関しては、無風の場合は今回の養生(一部養生)でも出来ますが、風がある場合、安全性を考え養生を2面ほどして頂くと、業者のかたも安心して施工ができ、塗料の飛散はないと思います。」とレポートを書いていました。
ただ当時の飛散防止型塗料は「カーボタワーワンコートN5.5」と「カーボタワーワンコートシルバーグレー」という製品でした。
現在は「カーボコートタワー16」と製品名称も変更しています。メーカーに今一度確認いたしまして、回答申し上げます。
「風速6メートルで、高さ22メートルの鉄塔で、飛散防止型塗料のカーボタワー16を塗装した。殆ど落下は、鉄塔敷地内6メートルで収まっていた。最大10メートル風下側に落下していた」
「落下塗料は、小指大のもの。問題はボルト部。刷毛を叩き込むので、その折落ちる。アングル部では殆ど問題はありません」 との事です。
ジャパンカーボライン社の飛散防止型塗料「カーボコートタワー16」は前全国各地の電力会社で施工実績があります。