貴社のホームページでは「カーボマスチック15J」と「ラストボンドSG」が、防錆力がある塗料のようになっています。
それぞれホームページの説明書を読んでも理解できません。どこがどう違うのですか?わかりやすく説明をお願いします。
回答 共通項目と相違点を述べてみます。
(共通項目)
1)二液混合型(反応硬化型)の浸透性エポキシ樹脂塗料である。混合比率は,両者とも体積比で1:1です。
2)エポキシ樹脂塗料であるので紫外線には弱い。特にラストボンドは屋外部は必ず上塗りをしないといけないです。
3)錆層に深く浸透する性質がある。
4)防錆塗装分野では実績のある防錆塗料である。
5)耐熱性は両者とも連続80度まで。
(相違点)
1)カーボマスチック15Jはスプレー塗装が可能ですが,ラストボンドSGは無理です。ハケ塗りしかできません。
(ローラー塗装は泡を巻き込む可能性があります。慎重に塗装してください。)
2)カーボマスチック15Jは、エポキシ樹脂塗料で、紫外線に弱くチョーキングする傾向にはあります。しかしながら塗料の中にアルミの顔料を含有しています。アルミ顔料が鱗片状に含まれていますので、紫外線に対する抵抗力があります。
屋根や鉄塔やタンク,塀などの鉄骨部分にカーボマスチック15Jに防錆塗装され多くの実績を積み重ねています。
3)新設亜鉛メッキ面やステンレス面へは両方の塗料とも付着や良好
カーボマスチック15JがラストボンドSGより付着が良好です。
新設亜鉛メッキ面・ステンレス面への付着
カーボマスチック15J>ラストボンドSG
4)ラストボンドSGは無溶剤型塗料である。シンナーはありません。
5)ラストボンドSGは錆層により深く浸透していく性質があり、塗膜厚も20ミクロンです。「薄く、まんべんに」塗装するものです。
カーボマスチック15Jは,ハケ塗り1回塗りで70ミクロン付着する浸透性厚膜エポキシアルミ塗料です。