防錆Q&A

防錆Q&A

ラストボンドSGは錆や浮塗膜を「封じ込める」ことが出来るようなんですが・・・

Q ラストボンドSGは、「錆層に深く浸透して、錆を固め防錆する」という効能は良く理解しました。また聞くところによりますと、「封じ込める」ことができる。ということも聞きました。
 
 どういうことなんでしょうか?
 
 

 
A  ラストボンドSGの特色としてとても大事なところであると思います。ラストボンドSGは錆層深く浸透して錆を固め防錆します。また原則どんな上塗り塗料でも塗装可能です。付着力も高いです。無溶剤型で、塗装しやすいです。
 
 「封じ込める」について説明します。
 
 もともとラストボンドSGは、アメリカにて塗り替えの場合、鉛系錆止め塗料を錆落とし作業をした場合、橋梁などでは鉛を含有する旧塗膜が河川に落下します。それを魚が呑み込み、その魚を鳥が捕食します。鳥の体内で鉛が濃縮され鉛中毒を起こしてしまいます。
 
 つまり塗り替え塗装作業が、環境に大きな負荷を与えてしまうことになります。
 
 その現象を防ぐためにラストボンドSGは開発されました。
 
 物理的な錆落とし作業(ブラスト施工やディスクサンダーによる作業)は、環境問題(鉛汚染防止対策)からできません。ではどうやって錆を防ぐのか?その要望に見事に対応したのがラストボンドSGでした。
 
 基本的な錆落とし作業ができない。ということは、錆も、浮塗膜もそのままの状態です。
ラストボンドSGを刷毛でまんべんなく塗装します。錆ているところ、旧塗膜が浮いているとこともおかまいなしに塗装して行きます。
 
 そうしますと古くて錆びている。塗膜が浮いている状態の旧塗膜が、ラストボンドSGの塗装によって「封じ込まれ」硬化していることが良くわかります。
 
 写真は錆が発生し、塗膜が浮いている鉄骨階段です。ラストボンドSGをそのまま刷毛で塗りました。「封じ込めて」いることが良くわかります。錆を抑え、浮塗膜も抑え込み、「封じ込めて」いるのです。
 
 封じ込めにより、錆も浮塗膜も抑え込めます。ご紹介したアメリカの事例では鉛系錆止めをしようした河川の橋梁などの塗り替え工事の多くは、。ラストボンドSGが使用されています。
 
*ただし、一般論ですが錆落とし作業が出来るのであれば、錆落とし作業をなさってください。そのほうがよりベストです。(人間の作業ですので、どうしても錆落としが回らない箇所があります。ラストボンドSGでカバーは出来ますが、その場合は塗り残しのないように、丁寧に塗装して下さい。