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湿った箇所に塗装可能な防錆塗料 カーボマスチック615

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  ジャパンカーボライン社の全国販売店会が先日開催されました。その会合で「湿潤面であっても強固に付着し防錆効果がある塗料」の説明がありました。カーボマスチック615という塗料です。画期的な防錆塗料です。
 
 水力発電所設備に水圧鉄管があります。山間部の水温は降雪などがありますので、常に低温であり、渇水期の厳冬時期に、止水してから塗り替え塗装するのが常でした。
 
 冬期用の硬化剤を使用した防錆塗料であっても、一般的には外気温がプラス5度以上の気温が必要。それ以下ですと、カーボマスチック242のような低温硬化型(マイナス7度でも施工可能)の塗料を使用していました。
 
 しかし暖冬になったりしますと、冬期でも水圧鉄管外部に結露が発生し、塗装しても十分の乾燥が出来ないことにもなりかねません。そうなると従来タイプの防錆塗料ではお手上げ状態でした。
 
 ある水力発電施設でもトンネル内の水圧鉄管の防錆塗装に悩まれていました。以前現地調査したときに様子がわかりました。湿度が高く結露しています。またトンネルの素材のコンクルートが内部から水分が少しずつ沁み出し、コンクルートのエフロレッセンス(白華現象)がでています。白華が生じたとしても、コンクリート構造物の強度には問題はなく、生成物も無害であるが、外見上の問題となることがあります。こちらでは外見よりも錆対策が問題ですね。(上の写真です。)
 
 空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなったものです。カルシウムだけではなくマグネシウムやナトリウム類が混じることもあります。
 
 その水滴がトンネル内の水圧鉄管に落ちて、表面塗装(写真の場合はタールエポキシ塗料)を劣化させ、錆を発生させることもあるようでした。
 
 
 こうした湿潤面の現場には、ユーザー各位の皆様はご苦労されている思います。工場内の機械(たとえば常に水を大量に使用する製紙工場などの製紙機械のメンテなどにもご苦労されておられるのではないでしょうか?)
 
 
 そこで今回登場するのがカーボマスチック615という「湿った箇所に塗装可能な防錆塗料」です。以下特色をまとめてみます。
 
 カーボマスチック615の特色です
 
1)湿潤面への防錆塗装が可能です。
 
  ウエスなどで湿潤面の水分を拭き取ります。刷毛で水分を押しのけながら塗装します。
 
2)高い防錆力があります。
 
  MIOを含んでいますので防錆力を期待できます。
 
3)3種ケレンでも構いません。
 
4)マイナス7度でも硬化乾燥します。
 
5)比較的速乾性である。
 
  マイナス7度で3日。2度で2日。16度で8時間。24度で2時間です。
 
6)刷毛塗ですと3回塗装すれば長期の防錆が期待できます。
 
  他に湿潤面にきちんと塗装でき、乾燥硬化する塗料は見当たりません。
 
 
(湿潤面の塗装仕様です)
 
 工程      塗料名          膜厚  塗装方法  使用量  塗装間隔
 
 
素地調整  
 
 ディスクサンダー、カップワイヤ等の電動工具。ワイヤブラシ・マジクロン等の手工具にて浮錆・浮塗膜は入念に除去すること。活膜部は全面目荒らしを実施します。油脂分や水分は除去します。(ウエスなどで拭き取ります。)
 
 
 
第一層塗装   カーボマスチック615
        (厚膜型エポキシ樹脂塗料)  70μ 刷毛塗  0.21KG/平米 2時間?7日
 
第二層塗装   カーボマスチック615
        (厚膜型エポキシ樹脂塗料)  70μ 刷毛塗  0.21KG/平米 2時間?7日
 
第三層塗装   カーボマスチック615
        (厚膜型エポキシ樹脂塗料)  70μ 刷毛塗  0.21KG/平米 2時間?7日
 
 
 
 
  以下の画像はメーカーの説明書です。
 
説明.jpg素地調整.jpg塗装.jpg塗装後の結露.jpgデータ.jpgデータ2.jpg