全国の皆様から様々な質問が寄せられています。
その質問内容に基づいて浸透性厚膜エポキシ樹脂塗料「カーボマスチック15」の説明をしたいと思います。
コンセプトはメンテナンスの革命
カーボライン社の開発した防錆塗料全体に言える「思想」であります。日本に「カーボマスチック15」が上陸した30年前は、日本全国各地では新設橋梁や道路など鉄構造物建設の最盛期でありました。
その当時は社会全体が「行け行け」の時代であり、海外プロジェクト受注も盛んであるので、維持管理することの「メンテナンス」に関しては無関心でした。高度成長時代の余韻がまだまだありました。
しかしこしらえた構造物には寿命があり、きちんと維持管理をしなければたちまち鉄構造物は錆びて劣化します。時代の背景が「いけいけ」であったことと、社会制度上新設が優先優遇され、維持管理は後回しになる(東京タワーなどきちんと観覧料金を徴収していれば別)傾向は公共の鉄構造物全体に見られました。
とくに地方公共団体管理の鉄構造物にその傾向がありました。その理由は新規の公共工事には半額の国の補助があり、残り半額のうちまた半分程度は地方債(借金)の発行も認められていました。
一方維持管理費用は全面的に地方自治体持ちである状態でした。財政逼迫の今日地方自治体に余力があろうはずはありません。そうした「やんごとない事情」から後回しにされ、公共財である鉄構造物は風雨にさらされ錆が進行し、危険な状態になっているものもあるのではないでしょうか。
1989年にメーカーの担当者と全国のカーボラインのディラーがアメリカのセントルイス市にあるカーボライン本社を訪問したことがありました。わたしも参加しました。その研修の中でカーボマスチック15の開発者の話もありました。随分前の話しですので少し記憶があやふやな箇所がありますが、こういうことを言われていました。
「鉄面を長期に守るためには厚膜型で、溶剤含有率が少なく、塗膜が硬くならなくて柔軟性がないといけない。旧塗膜を選ばず、グレードの低い素地調整で塗装できる塗料の開発が必要であった。」 「ノウハウは錆へ深く浸透していく作用だ。これが1番の要である。これによりカーボマスチック15は他の塗料の追随を許さない防錆塗料になることができた。」
この2つのカーボマスチック15の特色が全世界で評価され、今日に至っています。
日本でも他メーカーが「類似品」を発売しています。すべて目標は「カーボマスチック15」であり、今でも他社品の追随を許していません。
錆への「浸透性」においては歴然とした差があります。
-
錆への浸透性が防錆力の証です
-
厚膜とアルミの含有も強い防錆を引き出します
≫ カーボマスチック15の7つの特長
カーボマスチック15は誰が塗装しても失敗のない防錆塗料です。
刷毛やローラーなど日曜大工店で購入した塗装用具で、市民の皆様でも正しい塗装方法を遵守し塗装されれば良い結果を出します。
鉄構造物などでも施工技術に優れた塗装業者が施工すれば、良い結果を出します。特殊な機械は必要ではありません。
-
ガソリンスタンドを経営されている有限会社コナガヤ小長谷政博さん
-
神奈川県湘南地方のYさん
また「責任施工体制」で防錆塗装するのではなく、塗装のノウハウや塗料についても情報公開されています。
ですので、防錆塗装で質問されたいことがありましたら、ご気軽にご相談ください。(私の知識で回答できない質問もあるでしょうが、その場合にも必ずお返事させていただきます。)
≫ カーボマスチック15の塗装方法
カーボマスチック15のと他社製品との性能比較は?
お客様からの問い合わせがあった場合、私が知らない塗料も多いようです。塗料メーカーの塗料であれば、日本塗料商業組合が発刊している塗料名鑑などでおおよそのことは調査できます。あるいはその塗料販売者がホームページなどを開設していれば、それを閲覧することでおおよそ該当の塗料の様子が「わかる場合」があります。
しかし困った問題も多くあります。
- 1)お客様の今まで使用した塗料や、購入を検討している塗料が、「効能書きが素晴らしい」けれども、性能その他がわからない。事例があまりに多いことです。
- 2)また「カーボマスチック15との比較表をこしらえてほしい」というご要望も少なからずあります。しかし以下の理由で困難です。
- 3)カーボマスチック15は、性能表などは公表しています。しかし多くの防錆性能が高いと自称している塗料は公表していません。ですので比較表はこしらえることができません。
(比較広告の手法からすればこしらえたいのですが・・・作成する方向で努力します。)
それでこういう風に考えていただきたいのです。
- 1)そもそも性能表や塗料の性質について情報公開していない塗料は怪しい。そう考えてください。
- 2)公表している塗料メーカーや販売会社も、自社製品の強みだけしか公表していない事例が多いようです。その場合防錆塗料の性能で重要なデータがあります。
「耐水性」と「耐塩水性」と「ソルトスプレー(塩水噴霧)です。
≫ カーボマスチック15のメカニズム
- ●カーボマスチック15の場合
-
- 耐水性は 水道水6ヶ月間異常なし。です。
- 耐塩水性は 3%食塩水で6ヶ月間異常なしです。
- ソルトスプレーは 3000時間異常なしです。
- ●「耐水性」と「耐塩水性」と「ソルトスプレー(塩水噴霧)のデータで他社品と比較してください。
ソルトスプレーのデータだけでもかまいません。
-