防錆屋(株式会社NC商会)では、防錆に関するコンサルティングを行っています。ここでは、塗膜劣化度調査を含む塗膜診断システムの内容について掲載しています。
防錆屋の塗膜診断システム・コンサルティング(塗膜劣化度調査)では、まず、ワイヤブラシ、スクレパー、ハンマーなどで旧塗膜を外観観察し、許可を頂きましたら、旧塗膜を叩き、こすり、剥離します。
旧塗膜をカッターナイフとセロテープ、碁盤目カット板(5ミリ幅の溝状に裏側までカットしてあり、カッターナイフが裏まで通る板。裏面に磁石があり鉄面には付着します)を使って付着性テストを行います。
「付着力評価基準」は、5段階あります。旧塗膜の残存率で、錆落としのやり方や、再塗装の塗装仕様を検討します。
塗膜の外観観察と、実際に旧塗膜に触れ、簡便な付着性テストをすることで、現状は把握できます。また、旧塗膜の「塗装履歴」がわかれば尚更より正確に判定出来ます。
旧塗膜の劣化度(付着度)判定を行います。5段階あります。
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段階1)付着力は良好に保持されています
(旧塗膜は活膜です。その場合は表面が硬くなっているので、ペーパーがけなどの比較的軽めの素地調整をします。)
*クロスカット残存率 100%
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段階2)付着力がわずかに低下しています
(旧塗膜はほぼ活膜と見なしてかまいません。ただ付着の弱い箇所は塗膜が死に掛かった状態です。素地調整はその箇所は入念にしてください。)
*クロスカット残存率 80~90%
(旧塗膜は活膜です。その場合は表面が硬くなっているので、ペーパーがけなどの比較的軽めの素地調整をします。)
*クロスカット残存率 100%
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段階3)付着力がかなり低下している
(この状態の旧塗膜はかなり弱り付着力がないと見なさないといけません。入念に素地調整すればかなり旧塗膜は剥げることでしょう。剥げた部分の素地調整はより入念に。活膜部分は活用して軽めの素地調整をしてください。)
*クロスカット残存率 65~75%
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段階4)付着力が目だって低下している
(この状態では電動工具などを活用して入念な素地調整が必要です。旧塗膜の付着性低下だけでなく、錆も発生している確率が高いので、より入念な素地調整が必要であります。)
*クロスカット残存率 30~50%
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段階5)付着率が著しく低下している
*クロスカット残存率20%以下(この状態は旧塗膜は完全に「死んで」います。
全面的に旧塗膜を剥がしてからでないと再塗装できません。
防錆塗装分野の経験が長く、多数の現場を経験している「防錆管理士」「防錆アドバイザー」の塗膜診断は的確です。
現場調査のレポートなども報告させていただきます。